アンチヴァイラルのマのレビュー・感想・評価

｢ヴィデオドローム｣におけるピアッシングのシーンを無理やり拡張し続けるような感覚で、人々の俗的な 言うなら｢ログインしてないYouTubeのオススメ欄｣的な俗悪性によって軽々しく倫理を越える社会。

現実では白い部屋の中で自分らはマトモであるように気取っていても、ちょっとした会話やネットの｢オススメ欄｣から簡単にグロテスクな視線が溢れ出る。10年前でも充分にその気持ち悪さは可視化されていたと思うけど、今はもう｢可視化｣どころの話では無い。