やっぱり息子の映画は合わないかもなぁ
デヴィッド・クローネンバーグの息子、ブランドン・クローネンバーグによる初監督作品。セレブが持つウィルスを巡る陰謀論から不条理な展開、そして辿り着くのは「変態」の二文字。とにかく頭がおかしくなりそうな108分間でした。
『ポゼッサー』を既に鑑賞しているので薄々気付いてはいましたが、相変わらず意味不明。意味のある難解描写ならまだ楽しみながら観れますが、彼の映画は難解であることに意味がないような気がします。大まかなテーマとしてあるのがおそらく"欲望"。主人公はそこで度が過ぎた欲望を露わにしてしまったが為に、とんでもないことに巻き込まれるのですが本作はそれがあまりにも抽象的すぎる。もう少し分かりやすく描いてほしいものです。
ビジュアル面ではなかなかインパクトあるシーンもあったので、映像作品としてはかなり上品な近未来SFでした。地元の映画館ではまだ彼の最新作『インフィニティ・プール』は未公開なので、公開されたら観に行こうと思います。今回は面白そうな予感…
2024.5.2 初鑑賞