アンチヴァイラルのTONiのレビュー・感想・評価

病んだ世界の病んだ人々といって仕舞えばそれまでだし、たぶんまともな人間には単なるきもちのわるい映画に思えるだろうけど、アンチヴァイラルはとても魅力的な作品だ。それは作品が取り扱う情景との融合や、俳優陣のリアリティー溢れる演技や、CGをできるだけ使っていない演出や、病的な世界観を表す色調や、あらゆる要素において断言出来る。きもちのわるい部分ばかりに目を持って行かれていると、あの息の詰まるような興奮を味わうことはできないだろう。ぜひなんの先入観も打ち捨ててみて欲しい映画です。