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アンチヴァイラルのやのレビュー・感想・評価

アンチヴァイラル(2012年製作の映画)
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"憧れのセレブと同じウイルスに感染したい"という病的なまでのセレブ信仰。見た目や持ち物なんかではなく、それよりもっと深く、細胞単位で繋がりたいという狂乱ぶりは一見異常に映るが、病気までもがステータスになるというのは現代でも既に当てはまる部分があるような気も。無機質で低体温な印象を受けるペールトーンで統一された映像に、青白い顔をしたケイレブランドリージョーンズがハマる。同じく青白い彼の身体はそばかすだらけで、真っ白な部屋に監禁されたそれは何とも不気味に美しい存在感を放っていた。どうやら監督はクローネンバーグのご子息だとか。納得。
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