調伏系V魔虚羅

プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命の調伏系V魔虚羅のレビュー・感想・評価

4.5
親の罪は次の世代へ受け継がれる。15年の長い歳月の中で培われた憎悪と罪悪感。
全編、非常に繊細で静かだった印象を受けるが、2時間半の上映時間の中でそれぞれの登場人物の心情を繊細に描いたからこそ、静かながらも情動的な一作だった。
ボン・イヴェールの「The Wolves - Act Ⅰ and Ⅱ」を背景に、松林の向こう側へとバイクで駆け抜ける姿に不意に涙が零れてしまった。現実味を帯びたフィクションはどうしてこうも惹かれてしまうのか。
調伏系V魔虚羅

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