真っ黒こげ太郎

デビルズ・フォレスト 悪魔の棲む森の真っ黒こげ太郎のネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

※一応最後のオチや内容などはぼかして書きましたが、本作はネタバレナシで観た方がおもろいので、興味を持った方は予備知識ナシで観た方が良いかもしれません。


他の人の映画レビューを見て興味が湧き、「そういえばこの映画近所にあったな…」と思ってレンタルショップ店に行った。

でも実際はジャケのよく似た別の映画だった!

くそったれぇー!!!(某野菜王子風に)



娘サディと息子のダニーは両親と共に、ジャージ・デビルの伝説が眠るというキャンプ地へキャンプに向かう。
そのキャンプ地は父親のリチャードにとっての思い出の地だった。

キャンプ場に着いた一行だったが、やたらチャラチャラした若者が沢山居たり、謎の幻影を見たり、娘が若者とデートに行っちゃったりで、リチャードは段々正気を失ってゆく。

挙句「もっと奥地へ行こう」と言い、山奥に向かうが、着いた先がおっかない感じだったり、父親が狂犬病で発狂して家族に襲いかかってきたりでヤバい事に!!!



実は「モンスターズ・フォレスト」っていう映画が気になってね、んで近所でジャケを見て「これあった!」と思い、お店に向かったワケですよ。
で、そこにあったのが今作、別の映画だったのだ!!!

くそったれぇー!!!(某野菜王子風に)

畜生めぇええぇぇー!!!(某総統閣下風に)

でも、その気になる映画より評判が高くて気になったりしたので、申し訳ないが、物凄い乗り気じゃない感じで観た。

後、監督が「SAW」シリーズの人なのでスプラッター描写も期待できそうだったので。
(でも「SAW」シリーズは子供の頃から「痛くて残酷そう」というイメージがあって中々食指が動かない…。
「今更何言ってるんだ」って感じがするが、「ホステル」や「キャビン・フィーバー」を乗り越えた今なら大丈夫なのかな…。)


序盤は割と動物の残酷な死体が出まくるので、ジャージー・デビルが人の内臓ムシャムシャするグロリンチョ・モンスターパニックな内容への期待が少し膨らんでいった。
話はそこまで面白くなくても、スプラッター描写さえ観れればレンタル料金分は楽しめると思うし。

だが違った!!!本作は厳密にはモンスター・パニックではなかったのだ!!
本作は実は狂気に染まっていった父親の狂気を描いたサイコ・スリラー映画だったのだ!!!

人や動物が内臓出して死んでる描写や解放骨折したりとそれなりのグロ描写もあるが、それ以上に父親が狂ってゆくストーリーが面白かった。
本作は最初はかなりもったりしてるが、中盤から不穏な雰囲気をしっかり出し始め、父親が段々狂気に染まってゆく様を丁寧に描いてる。

「これモンスター要素抜きで作れば良かったんじゃないのか?」と思いながらも、お話はクライマックスへ緊張感高く進んでいき、楽しめる。
どう収拾を付けるのか気になり、何だかんだで見入った。



そして肝心の本作のオチだが…。

まさかまさかの「やっぱり〇〇でしたの~♪」的なオチ!!!???


そして、お約束の投げっぱなしでEND…かと思ったら…

まさかのCパートのオチで驚き!そう来るか!!!
ってか、こっから先を見せてくれよ!!!w


今作では、モンスターの出し惜しみが凄まじい作品。
何時もならマイナス要素にしかならないのだが、今作では狂気のドラマで楽しませるというミスリードで巧く描いた。
ストーリーも低予算ながら面白かったし、次第に狂ってゆく父親の演技も流石だった。


正直、全く期待してなかっただけに予想以上に楽しめた。
その内容どころか、ジャンルまでも変えてしまう内容の転がし方は好き嫌いが大きく分かれそうだが、俺は楽しめた。

余計な予備知識を付けず、観ることをオススメします。