バロウズ

煽情のバロウズのレビュー・感想・評価

煽情(2009年製作の映画)
2.2
バリバリのアート系ホラー映画。
ダリオアルジェントを始めとする70年代ジャーロを思わせる原色の照明や被写体のクロースアップが多用された実験作。
登場人物の目元や口元、そして足元のアップが印象的に描かれているのと同時に妙な緊張感を孕んでいるのも面白いし、革製品や櫛がたてる独特の効果音の使い方なども上手いと思った。

が、これを90分見させられるのはさすがにキツイ。台詞はほとんど無く映像と効果音で見せる構成になっているので娯楽性は皆無だしストーリーは断片的でよく分からない。
10分程度で終わる短編ならまだしも、終始緊張感を煽るカメラワークで見終わった後の疲労感は半端ではなかった。
試みは面白いと思うけどもう少し娯楽性が欲しかった。
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