ゆっきー

男として死ぬのゆっきーのネタバレレビュー・内容・結末

男として死ぬ(2009年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

アテフラのJPR 特集にて。

中年のドラッグクィーンが堕ちていく話。同じテーマのファスビンダー『13回の新月のある年に』のほうが500倍位凄い映画ではあるが、これも悪くないと思う。
オープニングの夜の小隊のシークエンスが幻想的。だれかが呟いた通り、アピチャッポンのトロピカル・マラディのようだった。
この映画にも素敵な夜道の横移動撮影有り!

中盤に主人公と彼氏が森の中の屋敷に迷い込むシークエンスがあるのだが、ここだけ妙に非現実的な異界といった趣があって、そのへんのちぐはぐさが作品の魅力。
因みに森の中での360°パンは完全にストローブ。

ラストの長回し!再び着飾って歌う主人公の顔。カメラが引いていくと塀の上で歌っていることがわかる。カメラが塀の下を映すと、主人公を見上げる喪服の女が人力ストップモーションで直立、更にその奥にスーツ姿で横たわる主人公と彼氏の2つの死体と、葬式の参列者。
ゆっきー

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