爆裂BOX

ブラッドナイトの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

ブラッドナイト(2009年製作の映画)
3.7
12歳の少女メアリーは両親を惨殺し精神病院に収容。警備員にレイプされ妊娠出産するが、死産。発狂したメアリーは病院関係者を惨殺し脱走するが射殺され、以来その夜は「ブラッドナイト」と呼ばれるようになった…というストーリー。
JVDのディープレッドレーベルが放つスプラッターホラー。このメーカーが買い付けるのは基本ゴミみたいな映画ばかりですけど、中には掘り出し物があったりするんですよね。
冒頭から幼い少女が母親の目をハサミで突き刺し父親と母親の頭に斧を突き立てるゴア描写で飛ばしてくれます。その後も病院職員を殺して全裸で生首を抱えて道を歩くメアリーなどの中々強烈なビジュアルを見せてくれます。
少女メアリーが両親を惨殺し精神病院に収容されるも10年後に職員を大虐殺し脱走する下りはまんま「ハロウィン」という感じですが、マイケルと違って不死身ではないのでアッサリ射殺されます。その後、メアリーが事件を起こした夜は「ブラッドナイト」と呼ばれ若者達がバカ騒ぎする日になります。アレックス達はメアリーの墓で降霊術を行いますが、次々惨劇が…という内容です。
中盤からは若者たちのバカ騒ぎがダラダラと流されますが、ポルノ映画見て大はしゃぎしてる姿とかなんか微笑ましくて個人的には退屈しませんでした。
後半からは殺戮が始まりますが、後頭部から鋏を突き刺したり頭部斜めに切断されたりつるはしで内臓をずるずる巻き取ったりと中々のゴア描写見せてくれます。
ビル・モーズリーが変人だけどいい人な墓地の管理人役で出演していますし、「ハロウィン4」のダニエル・ハリスやイライザ・ドゥシュクのお兄ちゃんなど出演者も割と豪華です。特に終盤ミニスカでつるはし構えたダニエル・ハリス嬢の勇姿は見物ですね。
後半意外なツイストもありますが、どう考えても途中で姿消してたあの人が怪しかったのでまあ、そうだろうなと思いました。ホラーファン的には「ハロウィン4」のあのラストの後殺人鬼として覚醒したジェイミーの成長した姿と捉えることもできて楽しいです。暗闇に引きずり込まれて惨殺されたカップルやラストのオチを見るに本物のメアリーのお化けも殺してたのかな?
ディープレッドレーベルの中では良作と言える作品だと思います。