こいももか

バニラ・フォグのこいももかのレビュー・感想・評価

バニラ・フォグ(1999年製作の映画)
3.8
なかなかよかった。
現実味が突然出てくる霧とともになくなってファンタジーの世界になるけど。

でもこれ、突如ファンタジーになるのは、誰の頭の中も急に妄想が浮かんだり、こうだったらいいなって夢をみたり、想像の翼を広げることってあると思うし、そういうことが言いたいのかなと思った。

冒頭で、
男性はベルトを触りながらセックスのことを考える。平均で4分に一度考える。

って会話があるけど、その言葉がファンタジーの鍵になってるんじゃないかな?と思いました。

いきなりスモークでてきたり、空を飛んだりするのは想像の世界。
でも、こんな時代、あたまの中にお花咲いたっていいじゃん。しあわせなこと考えてたらそれはきっとしあわせに近づいていくよ。しあわせな空気は伝播するよ。そんなふうにしあわせな気分になれる映画です。

ヒロインはしおりんみたいでかわいいし、ファッションや佇まいがキュート!
秘書の細かいユーモアに富んで温かい演技もいい。ラッキーなカニさんもすてき。
お母さんの代わりに娘がお店を繁盛させるストーリーもあったかい。
そうなったらいいな。
現実逃避も必要ですよね!
いま見れてよかったと思います。

英語名は
Simply Irresistible❤︎
日本では、Vanilla Fogっていうんですね。映画で重要な役割となる、霧。

共に、題名が良ければもう少し話題になるのではないでしょうか。