コーカサス

キック・アス ジャスティス・フォーエバーのコーカサスのレビュー・感想・評価

3.2
キック・アス=デイブ(ジョンソン)が大佐(キャリー)たちと出会い、ヒーロー軍団を結成し、マザー・ファッカー(プラッセ)率いる悪党軍団と壮絶な戦いを繰り広げる『キック・アス』の続編だ。

パッケージのコピーに記された通り、今度は“なりきり”ではない“本物のヒーロー”を目指し孤軍奮闘するデイブの成長と、一度はフツーの女の子として生きる決意を固めたヒット・ガール=ミンディ(モレッツ)の心の葛藤を描いている。

冴えない高校生が冴えないコスチュームを着てヒーローになりきる一方、鮮やかな銃撃戦で次々と悪を倒すヒット・ガールの“プロの仕事ぶり”を十分に見せ付けた前作は、コメディとアクションのバランスが絶妙な魅力ある作品だった。
にも拘わらず、本作では肝心のコメディ色を排したために、どちら付かずの中途半端な印象だけが残り、あらためて続編の難しさを知るだけの残念な作品となってしまったように思えてならない。

25 2023