銀幕短評 (#116)
「キック・アス / ジャスティス・フォーエバー」
2014年、アメリカ。 1時間43分。
総合評価 87点。
ブッ飛んでいる。
2010年公開の「キック・アス」の続編。原題は「キック・アス 2」。
ここまで下劣に作られた映画を観るのは久しぶりだ。「キングスマン」シリーズ(#98、99、評点 84、92点)の感覚に近い。映倫レイティングは、R15+となっているが、R20+くらいがふさわしい(そういうのはないのだけれど)。
前作「キック・アス」を観たとき、なかなかおもしろく、この連載に取り上げようか迷ったのだが、“旧作紹介は 評点 65点以上” のハードルをやや越えられず、捨て置いた。ニコラス・ケイジの役どころは好きだったのだが。もちろん おチビの「ヒット・ガール」と。
ジャンルで表すとすれば、ナンセンス・ハード バイオレンス・アクション・コメディ。観たひとの 6割くらいが、胸くそ悪くなって映画館を出てくるタイプだ。
前作と比べてたくましくなった「キック・アス」もいいが、美しい少女に成長した「ヒット・ガール」の活躍が、最大の見どころ。あと、全編に散りばめられた異様に悪趣味な 聞いたことのない下ネタ表現とが、わたしの大好物だ。