すきま

アンコール!!のすきまのネタバレレビュー・内容・結末

アンコール!!(2012年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

「外に心を開く物語」を何個かストックしていて、その内のひとつ。
ありふれた物語だけど退屈さはなく、チャーリー・リッチ「The Most Beautiful Girl」や「True Colors」、ビリー・ジョエルの「Lullaby」を歌う場面など、選曲が的確で好きな映画。
「Lullaby」は、妻マリオンだけでなく息子と孫に対しての歌にもなっていて、それがすごく良い。原題邦題とも内容を示すのに足りてない。
主役は意固地な老人との設定だけど、ダメ出しされてる時点でも、日本人でここまで感情表現できたら十分なレベルに感じる。
わりと言うべきことは言ってるし、妻の趣味への送迎なども普通にやって、不仲な息子との接触も避けてはいないし、とてもちゃんと介護している。も少し公的扶助も活用できた方がいいけれど。
ん?と思うのは、「ハイミスか」という要らんカテゴライズする捨て台詞だけ。感じいい人としてこの映画に存在する、ハイミスになりつつある人も居るじゃぁないすか。
観た後で自分を省みると、「大人として適切なコミュニケーション」への壁は大き過ぎて置いとくとしても、親をどんな風に見送れるか、そもそもそこまで自分が体調を維持できているか、いつも自分のことで手一杯にしてしまい全然準備ができてなくて、不安しかない。片親が亡くなった後の残された側の喪失への対応も。
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