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ピンクの豹のtackyのレビュー・感想・評価

ピンクの豹(1963年製作の映画)
3.2
大ヒットした怪盗コメディだけれど、今日的にはかなりツラい内容である。

ピーター・セラーズの出世作であるが、そのドタバタ感は、あまりに古すぎて、とても笑えない。
それでもまだマシで、当時の「5代スター」共演にしては、彼以外が魅力が無いので、作品全体がショボい印象を受ける。

「怪盗ファントム」自体、ルパンやファントマに比べると、明らかに弱い印象だし、ヒロインやファム・ファタール、に至っては右へ習えである。

それでも、ブレイク・エドワーズの演出は、予定調和ではあるが、最後のオチまで上手くまとめた手腕は評価できるが、この監督は演出力不足なのか、彼の代表作の「ティファニーで朝食を」、「酒と薔薇の日々」などと同じく、中途半端な作品になってしまったのが、残念であった。

有名なヘンリー・マンシーニの主題曲と、タイトルロールのアニメーションの素晴らしさに+1点します。
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