だい

侵入者のだいのレビュー・感想・評価

侵入者(1962年製作の映画)
3.3
原作の出版が1959年なので、
おそらく1957年のリトルロック高校事件を基にして書かれたものなのは間違いないと思うんだけど、

切り口の危うさが良い!!

人種統合政策に反対する住民たち、
彼らを暴動にまで焚き付けてるのはプロ市民です!
っていう視点、
完全に現代的だよなぁ。


DVDの特典映像で、
コーマン監督と主演のシャトナーの対談が収められてるけど、
内容が内容だったから、
撮影に対する住民や当局からの嫌がらせが多発して、
結局ゲリラ的に無許可で撮影した場面たくさんあった。
って、
現代なら大問題になるやつ。


映画の撮影を妨害するほど根強い人種差別とか、
しかもそれがリトルロック高校事件で世界規模の問題になった直後でもまだ正義面して暴力的な差別を行ってたとか、
問題根深すぎやばい。


観た人たちにセンセーションを巻き起こすブランコ拷問。
ただあれは可愛く見えて、
実際には脳が揺れ続けるからとても危険なのであるぞ。
ただし動かし続けるほうもめっちゃ疲れそう。
だい

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