かわとも

侵入者のかわとものレビュー・感想・評価

侵入者(1962年製作の映画)
4.2
84分に収めたコーマンのメッセージ性が強い作品。

それ程有名な作品ではありません。興行的失敗をしたわけですから。

しかし、内容については背筋が凍るようなもの。群衆が如何にして扇動されるかを描いています。

これを見ていて思い出したのが、ヒッチコックの『疑惑の影』のチャーリー。誰もが人好きする人物が人には見せない顔があるということ。

人種差別を始めとする、他を排除する気持ちの昂りがコントロールできなくなっていき、思いもしない方向へと行ってしまう。

正にブラックスワンが出現するのです。

この作品を観て、差別がどれほど愚かで、色々なものを破壊するか。感じていただきたい。
かわとも

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