こぅ

ミステリー・ストリートのこぅのレビュー・感想・評価

ミステリー・ストリート(1950年製作の映画)
4.1
30/'23

「絶望すべきではない 死は人生の一部だ
生と死 死と生 私達という存在も」

【BONES −骨は語る–】の始祖⁈
先ず 骨 から捜査するのが斬新だった‼︎

大作【大脱走】のジョン・スタージェス監督による、
巻き込まれ型【フィルム・ノワール】。


浜辺で見つかった白骨死体。
謎に包まれた事件を、ハーバード大学の医療技術の協力を得て解明していく…。


冒頭、
MGMは、ハーバード大学の本作への 協力に感謝 するテロップが。

犯行までの一部始終が簡潔に描かれる。

犯人と死因と被害者が判明している 倒叙式で、捜査の過程(犯人への辿り着き)を楽しむサスペンス。

ハーバード大、医学部マカドゥー教授(ブルース・ベネット)によると、
骨から女性、ブロンド、24歳前後、ピアソンの推定式によると身長165㌢、ダンサーの経歴ありで、5月20日の週に死亡と分かったが、その週の失踪者は、1000人ほど。

ヴィヴィアン・ヘルドン(ジャン・スターリング)、24歳、165㌢に辿り着く。
この当時から 医療技術 は進んでいたのだな⤴︎

捜索開始、、
彼女の手帳には86人の名前。
モララス警部補(リカルド・モンタルバン)は、ヴィヴィアンの知り合いをあたる、、

遺体(骨)は何処に?の質問に ハーバード大 という返答にキョトンとするのが面白い⤴︎

ある新事実も浮かび上がる。
これが犯人の◯◯と予想される。

そして、ついに盗難者届けのヘンリー・シャンウェイ(マーシャル・トンプソン)に行き着くが、、
彼は妻、グレイス(サリー・フォレスト)の手前、ヴィヴィアンとの事を隠した。

相棒、シャーキー刑事は、現場付近の池の水を抜いていた。
見つかる黄色のフォード。
結局、ヘンリーが有力の容疑者になるが、、
モララス警部補は腑に落ちなかった⤵︎

ヴィヴィアンが◯◯をした相手、ハークリー(エドモン・ライアン)、犯行に使った◯がある筈だが、、

普通に倒叙で追うだけなら退屈で終わるが、然にあらず、
二次災害的サブストーリーがドキハラを生んでいる(逆にそうする事で倒叙式の不満を補う)。

クライマックス⁈は三つ巴〜犯人と警部補の一騎打ち。

最後は、◯の発見が決め手になるのだが、中々引っ張るドキハラ展開。

ラストは、モララス警部補から計らいの 粋 な締め(0.1加点)。

その警部補役のリカルドが、スマートな刑事で好感度⤴︎

https://encrypted-tbn0.gstatic.com/images?q=tbn:ANd9GcQBX2zzf2uvyf9HPTCkHZGykVSjVUBUZeiJMA&usqp=CAU

サブキャラもしっかり活きていた。
金にがめつい、あざとい大家のスメーリング(エルザ・ランチェスター)、
ヴィヴィアンの女友達のジャッキー(ベッツィ・ブレア)、
ヴィヴィアンの一番の味方の刺青師、
中でも夫、ヘンリーの無実を信じる一途な妻、グレイスが印象的⤴︎

ジョン・ミルトンの撮影は、
陰影コントラスト、構図やキレが良かった。
こぅ

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