カタパルトスープレックス

いろのカタパルトスープレックスのレビュー・感想・評価

いろ(1965年製作の映画)
3.3
梅宮辰夫主演の大映のフィルムノワール「夜の青春」シリーズの第二作目です。

梅宮辰夫の出世作は1968年からの「不良番長」シリーズですが、その前哨戦的な位置づけ。同じ大映ヤクザ映画でも鶴田浩二や高倉健とは違って女泣かせな位置づけ。男を泣かせる鶴田、女を泣かせる梅宮。

この「夜の青春」シリーズで梅宮辰夫は「女たらしのろくでなし」で緑魔子が梅宮辰夫に引っかかって身を亡ぼすのが定番のパターン。本作も踏襲してますし、「俺の名前はいろ」という出だしまで同じ。本作で梅宮辰夫が演じるのは色男で女たらしのバーテンダーのトオル。バーの客のカズコ(緑魔子)をナンパして、惚れさせて、売春をさせる。もう、潔いくらいのワンパターン。ただ、ラストが中途半端かなあ。

本作は大原麗子のデビュー作だったりもする。緑魔子の妹役なのですが、すっごい美人でおねーちゃんを食っちゃってる。あと、東映ニューフェイスの先輩にあたる室田日出男と後輩にあたる小林稔侍も端役だけど出てる。

ちなみに、成人映画あつかいだったらしく、ロマンポルノのプロトタイプと言えなくもない。おっぱいは出ないけど。