ひゅうどんこ

いろのひゅうどんこのレビュー・感想・評価

いろ(1965年製作の映画)
3.8
 梅宮辰夫主演で後に「夜の青春シリーズ」と呼ばれる8本中の1作です。ある一定世代の爺さま方が「バーテン」という職業侮蔑の呼称を用いますが、それが何故だかよく分かるお話。
現役の悪徳ホストくん達もお手本にしそうなクズっぷりを、辰っぁんが違和感なく演じてます。戸板に水の流れるような😈悪魔の言葉に怒りを通り越して感心してしまいました。
地上波/BSなら完全にOUT👎です。

  オープニングのクレジットを書き起こしてみましたさ。

企画 園田実彦 脚本 成沢昌茂
摄影 仲沢半次郎 録音 渡辺義夫
照明 桑名史郎 美術 進藤誠吾
音楽 内藤法美 編集 田中修
助監督 鷹森立一 進行主任 久野義雄
現像 東映化学工業株式会社

出演
梅宮辰夫 緑魔子 中西杏子 大原麗子
木村俊恵 春川ますみ 花沢徳衛 浜田寅彦
浦辺条子 大東良 滝謙太郎 日尾孝司 
須賀良 水原仗二 山浦栄 小林稔侍 
波木井健二 大西竜二 都健二 佐藤汎彦 明日香実 小林テル 富士あけみ 池上洋子
大録加寿子 岡村信子 金子信雄 藤村有弘
監督 村山新治
   ⇗
  み、短かっ! クレジットされない人達もいるとはいえ、現在のショートフィルムのクレジットの方がよっぽど長いよ(笑)。

 ちなみに本作は当時、脚本家の白坂依志夫に「今年のベスト・スリーに入る傑作だった」と激賞されたそうです(この人の仕事も変幻自在過ぎる!(; ゚ ロ゚)。

 戦後の昭和史の陰の世相を垣間見る観点で稀少価値あり。

 ♪心変わりは切なくて、どうせ私を騙すなら騙し続けて欲しかった~♬
何度も出てくるこの唄は、バーブ佐竹の『女心の唄』。お笑い芸人のほんこんをラフにしたようなお顔ながら、時のホステスさん達から絶大な支持があったとか。隠れた昭和歌謡界の偉人に挙げられるこの人を知れたのが、最大の成果かもしれない( ´∀`)b。