半兵衛

フロンティア・マーシャルの半兵衛のレビュー・感想・評価

フロンティア・マーシャル(1939年製作の映画)
3.0
冒頭での街の発展(暴力も建築もすべて街の一部としてあっさり処理される)にはじまり、実在した保安官ワイアット・アープとドク・ホリデイの友情、悪党との対決というてんこ盛りな内容を71分という短い時間でハイスピードに駆け抜けるアラン・ドワン監督の演出が魅力的な西部劇。物語を早く進行せんがために人の死やドラマチックな場面をあっさりと処理しているのも、下手にベタつかずかえって物語を見易くしている。

本作では男の友情をメインにしているため、悪党との対決はあっさりめ。そして「OK牧場の決闘」はラストに登場するがビックリするくらい早く終わる。

登場する男は荒くれ者ばかり、そして女も強気な奴らばかりでみなトラブルが起きても酒を呑んで愉快に暮らすというオールドな語り口の西部劇で昔の観客はみなこういうので楽しんでいたんだろうなという気分に浸れる。

でもテンポが良すぎるせいか見終わってから一日たつと内容がほとんど消えてるけどね。
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