■RWと48の地獄㊴
奪われた体の一部を取り戻すため、RWは大晦日までに48の魔物を倒さねばならない!奴等は地獄映画の中に潜んでいる…
□戦績
かつてマザーグースでは、「女の子って何で出来てる?お砂糖とスパイス、それにすてきなものすべて」と歌われた。
では、『魔の巣』って何でできてる?「無作法とポンコツ、それに放送事故すべて」。
これはなかなかの業物。
何がって、とてもこれが《完成品》であるとは思えないのだ。映画の製作段階において、よく本チャンの俳優で撮る前にスタンドイン(エキストラ等)を使ってテストしたりすることがあると思うけれど、そんな構想段階の映像がそのまま流出したんじゃ?と思わせる。というか、そうであったほうが理解できる、っていうかんじ。
一応、筋としては定番の「旅行先で怖い目に遭う家族」ホラーなんだけれど、編集・脚本・演技、どれもが炎天下に忘れ去られたソフトクリームくらいドロンドロンのグデングデン。泥酔状態で作ってもこうはなるまい。74分で助かった…
そう、たった74分なのに、はっきり手持無沙汰な時間が何回もある。俳優がじっと何とも言えない表情のまま突っ立ってたり、他に映すものがないからしばらく犬を映してたりする。
このへん『死霊の盆踊り』にも近い天然臭を感じたりするが、あの作品は少なくともパッケージとして封はされていた。今作は着の身着のまま、夜逃げのような状態である。
極めつけは音声、どうやら別録りなのだけれど、子供の台詞を誰か別人の大人が裏声で充てている。これが思いのほか不気味な効果を生んでいて、wikiによると当の子役の少女は上映されたものを観て泣いてしまったとのことだ。
子供を泣かせて作る映画は美味いか?マノス、ダメ、ゼッタイ。
□倒しかた
なぜか日本語字幕まで低クオリティで、誤字が散見される。
「きつきのスタンドで道を聞けば~」
「もラ要らんだろう」
みたいな間違い探しに始終つまづく中、
「あなたは終わりょ」
と、急なギャル字に和むこと請け合い。
□分類
クラシックジャンク地獄
□取り戻したパーツ
ココロのスキマ
□次回予告
亜餓痢!デッ●●司!
>>To Be Continued...