まつだ

海がきこえるのまつだのレビュー・感想・評価

海がきこえる(1993年製作の映画)
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校門で初めて里枷子と杜崎が出会うシーンで、杜崎目線ではバッサリ松野が切られていて里枷子しか描かれておらず、逆に松野目線に切り替わると、里枷子を直視できず杜崎をみていて、そこに里枷子の顔が入ってくる感じが雄弁でよかった。あと文化祭に、ポルコロッソいましたね。
とても久しぶりに見ましたが、描写される美術が懐かしいし、よくまとめたな、とは思うけど、やはり原作の素晴らしさを改めて思い出しました。杜崎のお母さんなどのサブキャラ含め、キャラクターの描き方とか言葉にできない感情をうまく描いたように思う。いま初見で読んでも入ってこないだろうが、ある年齢までに読んでいるとちゃんと価値があって、そのまま年齢を重ねても良い記憶として残る作品だと思う。映画館にたくさん並べられていた原作がめっちゃ売れてたの良かった。
絵コンテ確認したけど、ポルコロッソはいなかった。