史

海がきこえるの史のネタバレレビュー・内容・結末

海がきこえる(1993年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

30年で倫理観ってこんなに変わるんだー!!!
という感動。
ギリ携帯電話がないとかのテクノロジー系の平成ノスタルジーを感じつつも、パッと見の全体的な景色は現代社会だからこそより価値観の違いが際立つ。

酒・タバコ・暴力等の倫理観は、時代に加えての地方だからっていうのもあるのかもしれないけれども。

10代だからこそのジェンダー規範に縛られている節もあるんだろうが、親世代も対して変わらないから時代としてそういう時代だったんだろうね。

ってか杜崎、よく武藤への恋心を自覚できたな?
中盤まで、杜崎と松野のブロマンスだと思って見ていたので「あ、そこに着地するんだ」とビックリした。しかも、同窓会の周りの流れに当てられて自覚するのも、時代だよな……

ヴェローナの二紳士の恋愛友情比率逆転版みたいにも思えてきたな。

あと登場人物みんなオシャレね。シンプルな服装をしているのに、今でも全然居そうで。なんだろうか、体格なのか、アニメだからそう見えるのか。

武藤の「親はどうせ分かってくれない」「同性同士で群れて輪だなんだってくだらない」みたいな思春期真っ只中な感じでつい行動に出ちゃう感じは時代問わないなぁ……と思って見ていた。


あと都会と田舎、綺麗な景色、過去と現在、すれ違う男女……とかでめちゃくちゃ新海誠みを感じた、いや、時代的には逆なんだけども。
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