ぐり

海がきこえるのぐりのレビュー・感想・評価

海がきこえる(1993年製作の映画)
2.2
劇場上映で鑑賞。

武藤里伽子の、
「わたしはお父さんの味方だったのに、お父さんはわたしの味方じゃなかったんだわ」
っていうセリフが好き。

武藤里伽子がすごい等身大で、共感する女の子は多いんじゃないかな。

転校してきて、馴染めなくて。
どうして良いかわからずに、肩肘張ってたらいつの間にかレッテル貼られて嫌われて。
東京での帰る場所だと思ってた、お父さんからは煙たがられ、元彼は自分の話ばかりでわたしに興味がない。

どこにいても居心地が悪い。


彼ら彼女らの心の動きや、それに対する行動がとても繊細に描かれているように思った。
そうなんだよね。
日常って、心の動きに対して挙動はそんなに影響しないというか、みんな抑えながら生活しているんだよね。

青春とか恋物語というより、日常の切り取りだと思った。
綺麗な物語でした。
ぐり

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