初めてファスビンダー作品を鑑賞。
今作は先にオゾンのリメイク版を観てからの鑑賞だったが、オゾンのリメイク版が噂通り、かなり忠実に再現をしているのがわかった。
一方でファスビンダー版は、ストイックな構成で密室の会話劇が淡々と積み上げられていく。かなり濃ゆい会話が続いていくし、ラストのオチも含めて、演劇的な教訓譚。
ストイックな会話のやり取りに若干睡魔に襲われながら、鑑賞。若干の消化不良。
会話ばかりに注目いきがちだが、どのカットも構図が相当イけてる。マレーネのどんどんアップで抜いていくショットが、それぞれの思惑が交錯する感じで、素晴らしかった。
オゾン版はより”誇張された”リメイクになっており、感情面も含めて、メリハリがついていて、テンポも良く飽きなかった。本家は、設定も少し変わり、セリフの奥行きもあるんだけど、良くも悪くも淡々と進む。