ポケ文太郎

ペトラ・フォン・カントの苦い涙のポケ文太郎のレビュー・感想・評価

3.9
1972年 西ドイツ

R・W・ファスビンダーが自作の舞台劇を映画化

主人公でペトラのアパートで繰り広げられる女の愛憎劇

ペトラは著名なファッションデザイナー
秘書のマレーネを奴隷のようにこき使っている
そこへモデル志望の若い子カーリンが現れ、ペトラは彼女にハマっていってしまう

ペトラには年頃の娘がいるし、カーリンにも別居中の夫がいるから元々レズビアンじゃなかったんだろうなぁ
精神的依存と利害関係でそんな関係になったような感じです

だから気持ちにズレが生じてもおかしくはない

後半のペトラの壊れ方は悲劇の主人公に成り切っているのだろうけど、どこか滑稽にみえて…
そんな彼女の身勝手な嘆きや振る舞いにウンザリでしたがラストは個人的にはスッキリしました

カット割が少なく基本長回しなんですけど構図が絶妙でまるで絵画のようで、奇抜なペトラの衣装といい「ザ ・アート」といった感じの映画でした
ポケ文太郎

ポケ文太郎