古い映画は見ない主義(??)だけど、フランソワ・オゾン監督の「苦い涙」を見たので、ついでに(?)元となった1970年代のこの映画も鑑賞。
登場人物が、男女入れ替わっている事を除けば、ほぼ同様の内容…
初ファスベンダー。時間(タイミング)と構図(視点)がガッチリ組み合ったメロドラマだった。
ペトラの鷹揚な台詞回しとSmoke Gets In Your Eyesのスローな時間の流れ。かざした手の下か…
このレビューはネタバレを含みます
オゾン版を観た直後に鑑賞。びっくりするほどあらすじが同じであることがわかる。ただ、主人公は身勝手で偉そうであるのは変わらないのだが、作品に横たわる雰囲気は本作の方が暗く、主人公の姿がより悲しく見えた…
>>続きを読む『ペトラフォンカントの苦い涙』('72独)観た。室内劇。マネキンがたくさん置かれた不思議な部屋に痩せた女が君臨するベッド、奴隷のように立ち働く痩せた女(若くはない、メーク濃い)。女主人は二度の離婚を…
>>続きを読むニュー・ジャーマン・シネマの鬼才、1982年に37歳の若さで亡くなったライナー・ヴェルナー・ファスビンダーが1971年に書いた5幕構成の戯曲を、自ら監督・脚本して映画化した室内劇。
ヒロインの仕事場…
横柄なファッションデザイナーとそのアシスタント、モデル志望の女性の3人が織りなす愛憎関係を描いた心理ドラマ。
繊細でエッジィなストーリー、女優陣の見事な競演、美しい美術セット、光と影が印象的な画面…
惨めにみっともなく騒いだ果てに、孤独を打開する糸口を捉えようとするが、時すでに遅し。顎で使われ暴言を吐かれても、いつだって後景に佇んでいた存在にもついには見放されてしまう。失ってから気づく的なアレか…
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