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悪魔のやからのこのレビュー・感想・評価

悪魔のやから(1976年製作の映画)
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皆動きが大げさかつちょこまかしていて、鶏小屋みたいな雰囲気の映画。清潔感のあるセットの中で、BGMも少なくて、人の動き以外のノイズは少ない。詩人が床に寝そべって詩を書いているところは似合い過ぎて好きだった。もう子供が落書き帳に絵を描いてるみたいな雰囲気だった。強者と弱者とか、ファシズムとかも主題の一つだろうけど、重大な問題は全部虚構に回収されてる気がする。
悲しみを表現できる人がほとんど登場しないし、最後にはさらにそういう人が排除されて、全体の雰囲気が圧縮されたみたいな感じで終わる。主人公の詩人にとっては前向き?な方向で終わるけど、膝蹴りしているところとかは、見ていて引き続き好き勝手やっててくださいの気分になった。
リズム重視のごちゃごちゃ系映画では、唾を吐く人が多い。
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