このレビューはネタバレを含みます
誰しもが抱える「恐怖」との戦い。
20世紀少年の元ネタとも言われる、「子供のころの仲間が大人になってバラバラになり、危機が訪れて再集結する」ノスタルジーのホラー。小さい子供が地下室に抱くような恐怖が、IT=ペニーワイズの存在に繋がる。主人公たちは大人になって忘れていただけで、恐怖の根元は消えていない。電話で誓いを思い出した友たちが町にやってくるところも面白いし、仲間7人の少年時代が、一人ひとりちゃんと描かれている。
ただ、大人になってからのITとの戦いが、かつての不良学生を操るところと、蜘蛛みたいな化け物との戦いのみだったので、子供の頃のようなピエロとの戦いを見たかった。そして何より、ペニーワイズの正体が特に説明もなく蜘蛛みたいな化け物なのがガッカリ感があった。