ガブXスカイウォーカー

TOKYO TRIBEのガブXスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

TOKYO TRIBE(2014年製作の映画)
2.6
園子温の作品は、評判のいい『愛のむきだし』『冷たい熱帯魚』含めて何本か見たんだけど、どれも全く乗れなかった。でも本作はたまたま予告編を観たらなんかいい感じだったので鑑賞。

うーん。字幕入れなきゃなに言ってんだかわからねえラップミュージカルがまるで面白くない。普通にセリフ喋らせれば良かったんじゃね?
登場人物も、主人公、海 (YOUNG DAIS)とムサシノSARUメンバーたちが悪役のメラ(鈴木亮平、怪演!)とブッバ(竹内力、怪演!)に食われて全く立っていないのは致命的。
でも女性キャラたちはメインから名もないようなチョイ役まで可愛い。ダブルヒロイン、スンミ役の清野菜名(キス、パンモロ、ビーチク見せあり)とヨン役の坂口茉琴(映画用のオリジナルキャラで全く出る必然性はないけど)のアクションは良かった。KESHA役の中川翔子がブルース・リーのコスプレで、ヌンチャクアクションを披露したり、巨大空気清浄機に吸い込まれて惨死するのはおかしかった。園子温は女優の趣味だけはいいようだ。
舞台となる近未来のトーキョーも『時計じかけのオレンジ』や『ブレードランナー』などを意識したと思われる美術と赤やオレンジなどどぎつい照明が素晴らしい。
クライマックスの大乱戦もまあまあ盛り上がる(映画の途中で出てきた戦車が全く活躍しないのは謎だ)。
しかし、やはりメラが海を付け狙う理由が「自分よりチンポが大きいから」はくだらなさすぎる(原作は全く違う)。今作は決してお勧めできるような作品ではないと断言しよう。