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デス・レース3 インフェルノのsugasanのレビュー・感想・評価

2.5
前作『デス・レース2』が"見たことある"絵面ばっかりで1の劣化コピーだったのに対し、舞台をアフリカに移し"見たことない"絵面と意外な展開で攻めた第3作。
2あっての3だということはわかってはいるが、断然本作の方が面白い。

1でほとんど何もしないまま退場した14K(『モータル・コンバット』でリュウ・カンを演じたロビン・ショウが友情出演)はフランケンシュタインとの友情ドラマや格闘アクションで純主役級の活躍、1から唯一皆勤賞のリスト(フレデリック・コーラー)君もラストで男を上げ、珍しく気のいいオヤジを演じたダニー・トレホも抜群の安定感でシリーズを支える。

「でも、結局は1の冒頭でフランケンシュタイン死んじゃうんでしょ?」という全観客の疑問に鮮やかに応えるラストの展開は、そう来たか!と膝を打つこと間違いなし。
(14Kの救済がなかったのが残念だが)

ジェイソン・ステイサムもポール・W・S・アンダーソンもいない、主役はルーク・ゴスに交代とあからさまにスケールダウン感がある負け戦でありながら、きっちり娯楽作として仕上げたロエル・レイネの職人っぷりに敬服。

2を観てつまんねー!となって3を未見の方は、騙されたと思って3も観てほしい。
なんか色々とスッキリするんで。
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