小説『これは経費で落ちません!』の9巻を読んで感想を書き込むサイトに「森若さんには、恋愛よりも、もっと映画を観て欲しい・・・。」と書き込んだら(と言うわけでも無いだろうが)10巻で登場した映画なので、心して鑑賞(?)。
タイトルがよくわからないが、原題がDeception(欺くこと)なので、どっちが良いのかよくわからない。
原題だと、速攻で「詐欺モノ」とバレてしまうが、原題を知らずに素の状態で鑑賞しても、ほぼほぼ開幕から展開は読めてしまう。
多分、ミステリに理解がありすぎの真面目すぎの脚本家が、基本から一歩も出ずに構築したバレバレのミステリを、ミステリに理解のない監督(等)が、映画向けにアレンジした結果なのかなと推測。
主人公の会計士が、会員制のセックスクラブでうつつを抜かしていて、恋に落ちる話。
邦題に拠ると彼はこの女性を2度愛すことになり、原題だと「欺く」か「欺かれる」ことになるわけだ。
ミステリ好きなら、すぐ見抜ける…見抜けすぎて、見抜くことまで計算されているかも知れないと警戒しちゃうほど。
映画好きは、別の映画の影を見てしまうかも知れない。
わたしも一応、その可能性は視野に入れた。
ミステリ的には、おかしいところが少ないので、ココが変な作品よりは十分楽しめる。
映画的には、演者の豪華さを観るべきなのでしょう。