ひろゆき

ミークス・カットオフのひろゆきのレビュー・感想・評価

ミークス・カットオフ(2010年製作の映画)
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銀幕短評(番外)

今回は残念映画4本の記録です。どれも最後まで観ましたよ。

残念映画については、すべて番外(とおし連番をつけないこと)にしています。その映画の鑑賞と それなりの長さの感想文(できれば長め、おまけつき)のひとそろいをもって、わたしのレビューのセット完成形と考えており、500本にしろ600本にせよ、そのかたちで 多少を数えたいという つまらないこだわりをもっています。もちろん あとで感想文を表題で検索できないのが不便なところではありますが。 ああ、あと途中でギブアップした映画ももちろん残念映画となります。

では、


「誰がための日々」
2016年、香港。1時間42分。
総合評価 46点。
老いた親の介護、親の息子への思いやり。双極性障害(躁うつ病)のくるしみ。
平板なスジ運びに終始しましたね。


「父の秘密」
2012年、メキシコ。1時間43分。
総合評価 65点。
残酷ですね。ひとは年齢を問わず理知をわきまえないといけない。でないと野獣に身をやつしてしまう。いいストーリーなのに、ラストがイマイチなのが くやまれますね。


「わたしはダフネ」
2019年、イタリア。1時間34分。
総合評価 67点。
ダフネは ダウン症の女の子。ダウン症のひとは独特の形質をもちますね。「ザ・ピーナッツバター・ファルコン」66点 のザックも、「ライド・ライク・ア・ガール」74点 の調教師のお兄さんもそうでした。

ひるがえって 自閉症のこどもたちについて、「僕が跳びはねる理由」68点で、私見として かれら彼女らが「じぶんの手にはあまる」と、無責任なことを書きましたが(つまり彼らをうまく理解することが わたしの手にはあまる、という意味です)、ダウン症と自閉症とでは、精神・身体機能がまったく違うということが、今回はっきりと理解できました。つまり、ダウン症のかたは、ふつうの社会生活においてなにか支障をきたすことがほとんどないのです。ダフネを演じた女の子のたくみな芝居を見ていて、つくづくそう感じました。

ダフネは なかなかしっかりした女性で、責任感がつよく、ひとの面倒見もよく、思いやりがあり、ユーモアも解する。とても魅力的なひとです。失意の父をなぐさめ励まし、がまんづよく支えます。後半で ちょっと中だるみするのですが、ラストは鮮やかなしめくくりを見せましたね。ぜひ合格点を贈りましょう。


「ミークス・カットオフ」
2010年、アメリカ。1時間43分。
総合評価 67点。
ミシェル・ウィリアムズ主演の西部劇。3家族がひたすら荒野を歩き続けます。独特のつくり・構成をもっていて 引き込まれる映画ですね。観てよかったと思います。彼女のファンであるわたしにいわせると、フリンを真正面からテーマにすえた「テイク・ディス・ワルツ」84点 が 彼女の最高傑作ですね。また観たいなあ。


「ドライブ・マイ・カー」3時間 30点 を観た反動でしょうか、さいきん堪え性(こらえしょう)がなくなってきて、これら1時間半ていどの映画ばかり選んで観ます。まあ、いい映画もそうでもない映画も もちろんありますが、この程度の尺で最近おもしろかったのは、「のぼる小寺さん」1時間40分、75点と「ドロステのはてで僕ら」1時間10分、74点ですね。

フィルマ―クス アプリの表示・検索機能には、ほぼ満足して便利に使っているのですが、あともうひと押し、映画の上映時間を表わすしるし(*の数で、1時間以内、1時間半以内、2時間以内、それ以上の4段階)をつけてほしいなあと望んでいます。これは かなり本気ですよ。

おしまい。
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