イトウモ

ミークス・カットオフのイトウモのレビュー・感想・評価

ミークス・カットオフ(2010年製作の映画)
3.0
「ミークス・カットオフ」という地名があることを初めて知った。
西部開拓時代に、ミークという道案内の男について引っ越しをする移民一家の話だが、徐々にミークが道がわかっていないとわかりはじめる。

擬似古典風のスタンダード画面はたとえばリサンドロ・アロンソ『約束の地』のようになにか美的なこだわりと、神かSFか超越的な展開を期待させるがそれもない。ただ、荒野で迷子になり水がないという悲惨な話である。
画面の強度は素晴らしいものの体感時間はデュモン『欲望の翼』に近い。

ファーストカットが川から始まり、水がないという話が100分続く。タランティーノがワーストに挙げているのはちょっと納得できる