みかんぼうや

ミークス・カットオフのみかんぼうやのレビュー・感想・評価

ミークス・カットオフ(2010年製作の映画)
3.7
女性監督による女性視点から描かれた西部劇。

道先案内人として現れたミークという男に導かれ荒野を移動する3家族。しかし、いっこうに目的地に着かない不安感のなか水と食料が補足し始め、さらには先住民との遭遇により先住民に襲われる恐怖感を持ちながら極限状態のなか旅を続ける・・・

最初は淡々とした移動シーンが中心で、登場人物も誰が誰だかよく分からず、若干退屈さを感じたものの、中盤以降、その極限状態から、誰を、そして何を信じればいいのか、と疑心暗鬼になっていく様子に徐々に惹きつけられ、本作の着地点が最後までとても気になりました。

その着地点は人によって好みは分かれるところでしょうが、個人的には受け手にしっかり考える余韻を残す好きな終わり方。私は極限状態の中でも疑念と闘い、自らの決断を保ち続けられるだろうか?そんな自問自答をしながら、ラストの余韻を楽しみました。
みかんぼうや

みかんぼうや