ブタブタ

ミークス・カットオフのブタブタのレビュー・感想・評価

ミークス・カットオフ(2010年製作の映画)
4.5
《〝インディーズ映画の至宝〟ケリー・ライカート監督》
思ったのはディズニー🟰今のスターウォーズとMARVELが心底欲しいのはこういう才能なのかなと。
阿呆社長(キャスリーン何とか)がアカデミー賞取った監督チョイスして『ノマドランド』の監督にヒーロー映画取らせてダメ❌今度はドキュメンタリーでアカデミー賞取った活動家みたいな監督に「女性の為のスターウォーズ」撮らせるとか言ってもはやダメダメ🙅❌
ケリー・ランカート監督は一千億位阿呆社長からせしめてMARVEL映画の1本も適当に撮ってその金で撮りたい映画撮るべきでは?
思えばルーカス監督作『SWプリークエル三部作』はルーカスのポケットマネーによるインディーズ映画だった。
(前置き終わり)
フォロー先様レビューで本作はアメリカの教材にも使われてる古典的ゲーム『オレゴンレイルド』の映画化だと知った。
何かRPG的というか、目的地を目指すパーティと途中のイベントやキャラクター配置等成程ゲーム的だと思った。

《魔王なきあとの世界》
RPGと言えばそのオリジンとも言えるドラクエ、「魔王を倒す為のパーティーの冒険」が基本だった。
其れが近年、『葬送のフリーレン』『異修羅』など「魔王が倒された後の世界」を舞台とする話しが増えてる。
それ等は嘗て騎士や戦士、男が主軸だった物語から魔法使い、其れも女性(美少女)が主軸となる物語に変化している。
『ミート・カットオフ』も嘗ては白人男性中心主義の下火になり滅んだジャンル映画である西部劇を女性(或いは嘗ては「敵」でしなかった原住民族)を主体とし解体・再構成したオルタナティブ西部劇。
「インディアン」は有無を言わさず単なる「敵」であり倒すべき相手。
アメリカ新大陸を支配する「魔王」の手先でしかない。
そもそも「存在しない魔王」を敵として侵略し原住民族を大量虐殺したヨーロッパの白人は新大陸という異世界に於ける男根主義的侵略者であり「魔王側」の存在。
存在しない魔王を作ったのはそんな侵略者達であり嘗ては隆盛を誇った冒険物語RPG《西部劇》も滅んだ。
その後に訪れたのは女性達とその土地の呪術的魔術的存在である原住民族を主軸とする世界。
『ミート・カットオフ』は古典的ゲームを原作としそんなメタ的な西部劇の解体と再構築をやった正に今日的な西部劇だと思う(コレを十年前に撮ってるのが尚凄い)

案内人ミンク(実在の人物だそうな)が徐々に物語における重要キャラクターの位置から衰退していき《敵》《他者》であったインディアンの重要度が増していく。
これも何かゲーム進行によってパーティのキャラクターのHPが変化・逆転していく感じ。

ジャケットにもなってるドレス姿でライフルを構えるミシェル・ウィリアムズのカッコ良さよ。
突然砂漠に生えている木🌳
行く先に現れるインディアンの石積みは呪術的アイテム๛ก(꒪ͧд꒪ͧก)
ラスト、四角い枠組画面で終わるのも之はゲームでto be continuedを表してるのかも。
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