鍋釜、毛布、その他生活道具を乗せた3台の幌馬車を牛馬に引かせて荒野を行く。ビーバーの毛皮で一儲けを企むアメリカ開拓移民である。
その移動の様子を捉える撮影が素晴らしい。冒頭の数分で旅の苦労が知れる。オレゴン1845年のお話だ。
ミークというのは雇われた案内人である。目的地になかなか着かないのでグループ内で不信感を持たれている。問題が起きたグループ内で社会の縮図のように違うタイプの人間の間で対立する意見が出て緊張が生まれる。その後、驚くべき化学反応が、最後の最後に起こり、芸術的ともいえる幕引きをライカートは見せてくれる。