FREDDY

絶叫学級のFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

絶叫学級(2013年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

いしかわえみの同名漫画を佐藤徹也監督が実写映画化したホラー映画である本作は、実しやかに囁かれていた、旧校舎の理科室に出没するという、"12年前に自身をいじめていた生徒たちを道連れに爆発事故で亡くなった少女・黄泉の幽霊に願い事をすると大切なものと引き換えに願いが叶う"という都市伝説を友人の香取絵莉花から聞かされた女子高生・荒樹加奈が、軽い気持ちで引き受けた読者モデルの写真が雑誌に記載されたことで、憧れを抱いていた学校の人気者で読者モデルをつとめる高見沢リオや彼女を慕うクラスメイトたちから目をつけられいじめの標的となってしまったことで居心地の悪い日々を過ごしていたとあるの満月の夜、光に導かれるように訪れた旧校舎の理科室で黄泉の幽霊と遭遇し抱えていたものを打ち明けたことで理想の日常を取り戻すも思いも寄らぬ事態に巻き込まれていく様や、12年前の爆発事故の真相が描かれた作品となっているのだが、率直な感想としては、川口春奈をはじめ、広瀬アリスや松岡茉優、波瑠や池田エライザといったキャスト陣の豪華共演を堪能するだけの作品といったところでしょうかね。その他に魅力的と思えるようなものは見当たらず、ただただ残念の一言。本作の要である都市伝説が"大切なものと引き換えに爆発事故で亡くなった少女の幽霊が願いを叶えてくれる"というありがちなものとなっていて、幽霊が直接手を差しのべ願いを叶えるというわけではなく、幽霊自体が登場人物らを恐怖に陥れるわけでもない。要するにリスクありきの願いであり噂話程度の都市伝説なので誰もが悪用できるものではないですし、満月の夜と限定されているので都合よく幽霊が登場するはずはないですからね。舞台が女子校でありいじめを題材としたものなので予想通り女子生徒たちによる"人間による恐怖"をメインとした作品。栗原類が演じた後藤アキラの必要性も感じられませんでしたし、12年前の爆発事故の真相が解明されるのは良しとしても、事故と深く関係のある波瑠が演じた保坂まことについてや都市伝説についての説明が不足している点も否めませんし、爆発事故は昼間に起きたことなので満月の夜という設定がどこから来たのか疑問でしかない。ツッコミどころが満載でした。
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