「近親相姦」など倫理的に容認されない事を映像作品や文学として描いたとき、自分はそれが芸術の一つであると理解出来ると自認してきたのだが、本作ばかりはストーリーを含め、何を伝えたいのかがさっぱり全く分からなかった。
鑑賞後に本作を振り返っても疑問が浮かぶシーンがいくつもあるし、ただただ不快であり気持ち悪い。
とはいえ撮影当時二階堂ふみさん、18歳なんて信じられない。
「これを撮るために二階堂ふみが18歳になるのを待った」という情報をネットで拝見したのだが、充分納得だ。
容姿の美しさも、演技力も、有り余る色気も、到底10代だとは思えない。
その魅力は29歳を迎えた現在でも健在しているが、それでもこの頃は特に別格。
ヒミズもそれに該当するのだが、こんなにも制服が似合う女優さんもなかなか居ないと思う、ただただ至高。
映像作品としてはあまり納得のいくものではなかったけれど、浅野忠信と二階堂ふみのベッドシーンはとても生々しく人間臭く良かった。
