現実的な表現だけではなく、
情緒溢れる世界観を映像化することで
視聴者に詩的なメッセージ性を投げかける。
こういうことが出来るからフィクションであり
映画というものが魅力的に感じる。
寂れた町の歪な愛情を
独特な捉え方で表現していると思います。
浅野忠信の父に関しては一線を越えている異常性はあるものの
本質となる部分には共感を感じます。
それだけにラストがとても穏やかで幸せに見えたのは
私だけでしょうか?
娘の男に対する
「お前じゃダメだ」
という台詞は父として、男として、
二階堂ふみとの関係を網羅した重い一言です。
二階堂ふみに関しては圧巻の演技力。
浅野も嫌いじゃないけど、
格の違いを感じます。