まーるつぁいと

私の男のまーるつぁいとのレビュー・感想・評価

私の男(2013年製作の映画)
3.2
私の男。
甘くて毒のある響き。

この映画のタイトルが
俺の女 とか 家族 とか お父さん
でなく、私の男ってとこが実に素敵。

ふみちゃんと浅野さんがただただエロい。
危うい。そして可愛い。

「あの人は私の全てだ!」
人生で一度は言ってみたいセリフ。
「お前には無理だよ」
人生で一度は言われてみたいセリフ。
こんな風に思ってしまう私も、やっぱりこと恋愛に関してはダメな人間。

流氷のシーンは、花の好きで好きでどうしようもない行き場の無い感情が痛いほど伝わってきて、苦しくてちょっと泣いた。
私も恋をすると、いつも大好きで大好きで仕方なくなる。
邪魔するものなんて、立ちはだかってくるものなんて、みんなみんな消えればいい。
この気持ち、すごくよく分かる。
だからこそ子どもなんだな、って思わされました。

ラストの2人の世界も好き。
何が良いとか何が幸せとか何が正しいとか倫理とか常識とかそんなの全部抜きにして、
お互いが自分の全て
そんな世界。好き。