このレビューはネタバレを含みます
禁断愛、狂気。歪んだ親子愛。
こんなの、美として捉えられるだろうか。
思わず顔を歪めてしまう生々しいシーンが多かった。生臭い映画だというコメント多数。
アート的な表現が用いられていた気はするが、美とは感じられず。全体の暗さ重苦しさに、すっかり打ち消されてしまっている。
素朴な少女が醸し出す色気と薄幸感。彼女以外の誰が演じられただろうか。今後の女優二階堂ふみにさらなる期待。
ダメ男を演じる浅野忠信を初めて見た。
ショボくれた初老の男性役もしっくり来てしまうのが、さすが。
北海道から東京へ。
少女から大人へ。
年月が流れても、変わりそうで、変わらないもの。
心の繋がった父になりたかったという葛藤も抱えつつ、もう引き返す事のできないところまで来てしまっていた。
娘が嫁ぐ前日の父の心境にフォーカスすれば、複雑ながらも切ないシーンになるかと思いきや、花の挑発的な表情。2人の関係はまだ終わらないのかと背筋が凍った。
「ぜんふ私のものだ」死が2人が別つまで続く愛の連鎖。
疑問: モロ師岡さん殺害後は、服役していたのかなぁ。小説読めば印象変わるかな。