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風切羽 〜かざきりば〜の&yのレビュー・感想・評価

風切羽 〜かざきりば〜(2013年製作の映画)
2.9
【2013/6/26:シネマロサ】「トガニ」や「隣る人」はスゴイ作品なんだなぁ、とつくづく。児童虐待を題材に選んだ意義を見出せず。「風切羽」という、物語的に重要な意味をなす言葉を主軸に据え、映画的ルックは悪くないし、前半は良いシーンもあった(人形遊びの女の子に反射的に一万円札ねじ込む描写なんてかなりグッときた)のだけど、、主人公の女の子は結局流されちゃうし(ダンスへの情熱どーなった)、男子の方は背景ないからよくわからんし、何よりある事件が起きるあの展開は感情移入の余地を一切奪ってしまい、彼らを違った意味での「哀れな人たち」にしてしまった。あの事件なしで「一夜限り」の逃避行話なら印象変わったのに。結局何を伝えたかったのだろう。被虐待児童を生む社会への問題提起?だとしたら、これじゃこの子どもたちが浅はかな悪者に見えてしまって伝わってこない。憤りさえ感じた。しかし、主演の女の子は素晴らしい!彼女の演技が「観るに耐え得る作品」にしてた。グラドル出身らしいけど、女優さんとして頑張ってほしいです!!…長くなったけど、この題材にはちょっとウルサくいたいので。
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