いたみ

MOOSIC LAB 2013/ダンスナンバー 時をかける少女のいたみのレビュー・感想・評価

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演劇はどうしたって視線を固定できず、また時間を切り離すこともできない。だからどんなに上手く演じたって起こっているのは今、そこ、その時間でしかない。
舞台上で起きていることが全てであり、時間軸が常にある。

一方で映画は、どうしたって視線を逸らすことができないし、撮られた時間は観ている時間からしたら常に過去でしかない。うまく枠の外を想像させなければ、それは白々しい嘘になる。
遠く離れた過去の出来事をいかに理解できる範疇に持ってくるか、空間軸と共にある。

それで、なんか、やっぱどうやったってこの映画は、「板の上」の構図で考えられていて、それはたとえば教室のシーンなんだけど、全部画面の中で見せちゃったらそれは想像力を無視しちゃってるというか。
演劇的な映画は『ドッグヴィル』くらいしか私は知らないけど、でもやっぱりあれは映画で、なんでそう思うのか分かんないな、撮り方?スタジオは演劇だけど、しっかり構図は都度都度映画の枠になっているからだろうか。もう一度見直そ。
いたみ

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