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おとぎ話みたいのsilkpyonのレビュー・感想・評価

おとぎ話みたい(2014年製作の映画)
4.5
冒頭から号泣

地方の閉塞的な世界で自分の大切な世界を共有できる人がいる喜び、その人が特別に思えてしまう気持ち、めちゃくちゃわかる。

高校のときの休み時間、はっぴいえんどのwikiを読んでいたら「この学校にはっぴいえんどを知ってる人がいるなんて」とわたしと同じくらいクラスで浮いている子に声をかけられた時のことを思い出した

別に、その子のこと好きなわけじゃなかったし、全然地方ではあったけど都会寄りの学校だった、けど

「私が彼のためにしてあげられることが、最早何もないということ、そのまま断絶を意味してしまう。私の愛だけが関係性の全てだったのだ。」

「先生に私のこときちがいだって思ってほしい。後にも先にもいない女の子だったなぁって私のこと思ってほしい。先生が私のことを忘れずにいられるように。」

この二つの言葉が今のわたしにぶっ刺さってしまいました

片想いしか愛を知らないので



わたしはどうしようもなく山戸結希の映画が大好き、どんなに痛いと言われようとも、正しい人間に気持ち悪いと言われようとも、わたしは痛い人間だから、そうとしか生きられないから、わたしのために映画を作ってるんじゃないかと思わせてくれる山戸結希の映画が唯一無二で特別に光っています。
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