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最後のマイ・ウェイのDJkokiABEのレビュー・感想・評価

最後のマイ・ウェイ(2012年製作の映画)
4.7
クロード・フランソワの事は、以前サエキけんぞうさん主催のフレンチ、ゲンスブールナイト等でDJを依頼されて知り、マイウエイの作者、フランスギャルと付き合っていた、愛称はクロクロ、感◯死した等の大まかな事は知っていましたが本作を見てより深く知ることができて良かったです

フランスギャルとは夢見るシャンソン人形で大ブレイクする前から付き合っていたらしくクロクロはギャルのアイドル絶頂時だった17〜20歳の時(1964〜67年)の初めての恋人らしいです

フランスギャルとOtis Reddingのコンサートを一緒に見に行ったシーンはオーティスもお客さんも熱狂的で60's好きな自分としては何度見ても興奮して鳥肌が立ちます

62年に成功をおさめスター歌手になっていたクロクロは当時25歳でかなりやりたい放題で新人アイドルだったギャルにすぐ手をつけ、思い通りにならないと逆上し、ギャルをしょっちゅう泣かせていたことも今作で初めて知りました

人間的に優れているかどうかはイマイチかもしれませんが才能ある人はやはり、とことんストイックだったり自己中だったりするんだろうなと思いました

1967年にフランス・ギャルと破局したのちに彼の代表曲のひとつ「いつものように(Comme d'Habitude)」を制作する
1969年に世界的にヒットしたフランク・シナトラの代表曲「My Way」はクロクロのヒット曲「Comme d'Habitude」をポール・アンカが英語の歌詞を書きカヴァーした曲でシナトラに憧れ歌手になったクロクロが自分の曲をシナトラが歌ってくれて送られてきたデモを聴くシーンはグッときます

日本ではあまり有名ではないかもしれませんが、クロード・フランソワは来年で死後40年になる現在でもフランスでは絶大な人気を誇るスーパー・スターでアルバム『涙の電話』(1974年)は発売後数週間で200万枚以上を売る最大のヒット作品となります
彼は生涯で500曲以上の歌を残しますが39歳の時(1978年)不慮の事故で亡くなります
本作品もフランスでは公開1週間で100万人を動員したみたいです

個人的にはセルジュ・ゲンスブール (Serge Gainsbourg)の方が思い入れも強くて大好きですがクロクロも名曲を沢山残していて曲自体はゲンスブールより一般ウケしそうなキャッチーな曲が多いです

https://youtu.be/yPL2l7jpN8Y
↓この映像は確かバーキンショウの映像で、ジェーンバーキンがバックで踊っています
https://youtu.be/xJVFpJYthJA

特に好きな2曲
クロクロはいち早くバックダンサーを起用していてバックダンサーのクロデットClaudettesがカッコいいソウルフルな名曲
https://youtu.be/vG0-el_uom4

https://youtu.be/2r_nAnAy-So

別れた後にフランスギャルと仲良くTV出演した映像
https://youtu.be/802hK6jG3ac

タランティーノの映画デスプルーフのメニュー画面でも使われているフランスギャルの名曲も映画の中に挿入されています(タランティーノのはフランスギャルの同曲カヴァーです )
https://youtu.be/FWRCJhsz5t4

有名なドナドナ
You Tube探してもありませんでしたが僕が持っているフランスギャルのシャンソン人形の日本語版シングルのB面にクロクロが歌うドナドナの日本語版が収録されています
https://youtu.be/hln4aSTok5Y

クロクロ役のジェレミー・レニエは本当にクロクロそっくりで素晴らしかったです

最後のマイウェイを歌うシーンは歌詞もリンクしてグッときました

60、70年代のライブシーンなどの再現も本当に素晴らしいので、クロード・フランソワを知ってる人やフレンチポップス、音楽好きな方にはお勧めしたい映画です

追記 予告編に書いていましたが
フランス映画最大の制作費 24億円
全仏公開第1位 公開1週目動員100万人を記録したそうです

TSUTAYAだけ!のレンタルらしいです
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