短い尺で時間軸を切り替える小気味よい展開と、主人公ミシェルを演じるケイリー・デファーさんの魅力でどうにか形になっているホラースリラーです。
ただ、展開の小気味よさも中盤以降は鳴りを潜め、恋人を含む3人を交通事故で亡くしながら「私は悪くない」と仰るミシェルさんには若干、辟易いたします。
だからといって、私刑は許されないのでございます。
精神的な構図としては、罪は痛みによって贖えと教えられ育てられた3兄妹の歪んだ正義と、反省しないミシェルさんとの戦い、物理的には電動ドリルやモンキーレンチで好き放題、拷問を敢行する3兄妹と、未装備無防備なミシェルさんとの戦いとなっております。
結局、印象に残るのは『ゴシップ・ガール』シーズン4以降でアイヴィー・ディケンズ役を演じられたケイリー・デファーさんの泥まみれ、少々血まみれなお姿です。