Ryan

殺人の告白のRyanのレビュー・感想・評価

殺人の告白(2012年製作の映画)
3.1
華城連続殺人事件


ストーリー
連続殺人事件の犯人だと名乗り出た男が、時効が成立したその事件の手記を出版する。その大胆行動と人の目を引く容姿で彼は注目を集め、遺族の心情を逆なでした。そして当時から事件を追う刑事は、あることに気づく。


主演 パク・シフ
監督 チョン・ビョンギル


「華城連続殺人事件」にインスパイアされたアクション映画。

伏線の貼り方と緊迫感漂わせる心理戦はめちゃくちゃ面白い。
怒涛の展開に恐れ慄くが、それと同時にアクション要素がマジでつまらない。
予算的の都合上、派手に出来ないカーアクション、何故かみんなボクシングタイプなど、そんな要素不要であった。

「物語」の描き方は韓国の良い部分満載なのに、アクションになると「突然の下手なハリウッド」感で台無し。
最初から最後まで、ちゃんとした心理サスペンスで行ってほしかった。

次から次へと変わる展開にわかってはいても最後まで身構える。次はどんなサプライズがあるのか?それを待ち侘びてしまう。
終盤もちゃんとキャラクターの気持ちに寄り添える作り方で良いのだが、アクションがね…。
被害者遺族サイドの過度とも捉えられる視点いるかね?
何もここまでアクションにしなくても…。
上記で申した通り、驚くほどつまらないアクション。そのアクションしてる尺があるなら犯人を捕まえられそうだし、なんならもっと描くべき事もあったのではないか?
物語が面白いのに、ここまで印象がバラける作品も珍しい。

当時、未解決事件とされた「華城連続殺人事件」。2019年にやっと犯人は捕まった訳だが、今作公開時はまだ未解決事件であった訳で「殺人の追憶」みたいに仕上げて欲しかった。
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