みい太郎

殺人の告白のみい太郎のレビュー・感想・評価

殺人の告白(2012年製作の映画)
4.2
2013年12月鑑賞。
いつも思ってしまいますが橋幸夫さんに激似の(笑)パク・シフ氏の意外にも初主演映画。全く前評判なく観ました。ネタバレだと全く面白く無くなるタイプの映画です。初めからアクションシーンがドキドキ感と臨場感を運んできます。意味が分からないままなぜこの状況なのかも解らぬまま結構R-12な感じ。演者の関係性や性質をなんの説明なくても…何と無くぼんやり解る感じで進んで行きます。

時効の過ぎた連続殺人の犯人がマスコミに告白する男、パク氏。やっぱこの人の憎々しいサラッとした感じは絶妙だなあと思う。殺人の被害者の家族もなかなかの芸達の俳優さんが揃ってますが…初めの緊張感満載のアクションに反して極端におふざけが入ったアクションが繰り広げられます。

ありえねーべ。と失笑してしまう場面、やり過ぎな感もありますけど…^_^*)緊張と緩和。韓国が得意とする感じです。

思わずそのオーバーな部分はくだらな過ぎて笑っちゃった。結構その緊張と緩和を繰り返して癖になる。

ただ基本連続殺人の犯人がのうのうと過ごしチヤホヤされるところが被害者感情としたらイライラする設定だからなのかずっと違和感があった。

残酷さや恐怖心が見え隠れする犯人像。物語が進めば進むほど不快になる行動をとる卑怯な犯人。途中、途中の状況設定や場面も小さな伏線の回収が始まり「ん?」と首を傾げたセリフや行動も繋がってきます。

最終的に大どんでん返し~もちょっと面白いし、ドキドキ感満載なんだけど、美味しい物や珍しい物が溢れんばかりにどんぶりに乗っかりひとつひとつの美味しさを味わえない残念さはありました。
乗せ過ぎ~みたいな(^_^*)

重要な役をするチョン・へギュン氏。あんなに見た目と違い知力も体力も優れていたらより恐怖が高まります。脇なのなにすごい存在感。生粋の悪。有名な俳優でなくてもこのレベル。ムクムクと負けず嫌いな性格が湧き上がり、これ日本の俳優でやってくんないかな?観ながらやっぱりぐちゃり丼としても韓国映画の凄さも感じて負けてる気がして…

同じ脚本で日本の俳優、監督で
やって貰い負けてないと証明して欲しい。と密かに痛感した作品なので全体的には良い作品だったんだと思う。

ラストシーンで涙が一粒ポロって
でた時、素直にエンターテイメントとして優れてるわ~グチャグチャでこの気持ちに持ってくんだも~ん。と、なった。

その後
日本でリメイクされましたが…
結果は…_:(´ཀ`」 ∠):
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