Meow

殺人の告白のMeowのネタバレレビュー・内容・結末

殺人の告白(2012年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

妹の勧めで鑑賞

映画を見ながら、あれ……これどこかで聞いたことあるストーリーのやーつ。と思って調べてみたら、藤原竜也主演で日本で最近リメイクした映画のオリジナルなんですね。私はまだ邦画は見てないのですがレビュー見ると結構、韓国版と雰囲気が違うみたいなので機会があったら見てみようかと思います。

さて、韓国版ですが冒頭のアクションシーン暗くてよく見えない。とにかく犯人と刑事の身体能力がめちゃくちゃ高いことがわかります。結局逃げられちゃって時効を迎えるわけですが、ここで犯人と名乗るイケメンが著書を引っさげて登場し、世間の注目を浴びます。
犯人に復讐するために遺族が集まり、誘拐計画を実行。ここでちょっと笑えるバスローブ姿のカーアクションがありますが、誘拐計画がまんまと成功します。しかし遺族が犯人をアジトに連れ帰った直後に、アッサリ刑事さんが犯人を奪還してしまいます。最初は遺族のことを思って新たな殺人を生まないように何事もなかったかの様にしたかったのかな⁈……と思ってましたが……

そうこうして日夜、犯人がテレビに出演している間に真犯人と名乗る男が現れる。
その男は自分が真犯人である証拠を次々と提出し、ついに公の場に姿を表します。
真犯人である男が置いていったビデオテープの中身が自分の彼女の死に際の映像なんて本当に最悪ですね。胸クソです。
さて、ここからがクライマックスです。
刑事さん、イケメン、真犯人の3人がついに終結したところで、ネタバレします。
本を書いたのは実は刑事さんだったんですねー‼︎そしてイケメンは自殺で死んだと思っていた被害者の息子‼︎‼︎ほぉ〜‼︎‼︎しかもまだ時効は切れていなかった‼︎‼︎あのテープを必死で何度も見直した甲斐がありましたね……
刑事さんに命乞いする真犯人(もとい、永井+スギちゃん÷2) その姿が元彼女に重なって……本当に犯人気持ち悪いわ〜。しかもレイプまでしてたとは……最悪の告白です。そして刑事さんが犯人殺そうとしますが、周りが止めに入ったわちゃわちゃのスキに犯人は逃亡。ここでまた笑えるカーアクションです。結局、犯人を捕まえますが遺族がここぞとばかりに殺しにかかります。で、また刑事さんが遺族を止めるんですが、最後は自分で殺します。ここはやはり、遺族の手を汚させないためだったんでしょうか?それとも自分が殺したかったんでしょうか。犯人が死ぬシーンも気持ち悪いですが、あんなやつ死んだほうがいいです。10人も殺しといて自分だけ生きてんじゃねーよ。刑事さんが殺さなくても死刑なんでしょうが自分の手で今すぐ殺さなきゃ気が済まなかったんでしょうか。まぁ、刑務所にいる間にまた聞きたくもないことベラベラ喋られるかもしれないと思ったら、彼女の遺体も見つかって目的は果たしたし、殺しても良いですよね。

5年後、刑務所から出て来た刑事さんを遺族が迎えに来て彼女が刑事さんにプレゼントするはずだった時計を渡して、みんなで笑顔でパシャリ。顔の傷ももう消しましょうと。まぁ、その時計はずっと犯人がつけてた時計なんで貰っても私だったらちょっと複雑ですけど。

それぞれが長い間、行き場の無い怒りや悲しみを抱いて耐え続けて来た結果がようやく報われたのかな。犯人を殺したことに一編の悔いも抱いていなさそうな遺族の表情や雰囲気が今までの辛い時間を物語っているんじゃないでしょうか。犯人が死んでスッキリしたというか。決着がついたというか。

始終、重苦しくストーリーが進んでましたが、その暗さが1人1人の苦しみをリアルに映し出し、グッと噛みしめるようなあらゆる感情が伝わって来ました。韓国映画はこういうのが本当に上手いですね。


その他
・刑事さんがどうしても渡辺謙にしか見えなかった
・真犯人がどうしても永井+スギちゃん÷2にしか見えなかった
・誘拐〜カーアクションの件がどうしてもコメディーテイストっぽかったw
蛇が1匹バケツに挟まったりとか、メス取ろうとして肩に刺さったりとかw
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